「一生続けられる仕事」を考えるよりも…
Date:2015.11.10
3年生のみなさん。就活をするにあたって、一生続けられる仕事は何か?
って考えていませんか?
最近の人気トップの公務員も、理由は「安定」。
安定って?何が?組織の環境・制度が整っていること?
では、制度が整っていると、仕事を辞めないのでしょうか?長く続けられるのでしょうか?
答えはNOです。
私が接した多くの若者の仕事を辞めた理由は、“人間関係”や“仕事内容”がほとんどです。
初めて社会人になる時に、約20年の学生生活の経験で、今後40年続けられる仕事を見つけるなんて、現実ムリなんです。
ちなみに私の周りのたくさんの友人(20年以上の社会人歴)の中で、新卒から同じ職場で働き続けている人は、片手もいないのです。
私もそのひとりです。
私は、学生時代キャビンアテンダントになろうと思っていました。
しかし、受かりませんでした。結果は、証券会社の営業という全く方向の違う職に就きました。2年後、営業職に嫌気が差し、人材・広告会社の渉外職に転職。しかし、また営業職を希望し8年間勤務。退職し、キャリアカウンセラーになりました。
現在の私は、キャリアカウンセラーという仕事を天職だと思っています。
一生続けたいと思える仕事です。長い人生今後どうなるかは分りませんが…。
この天職だと思える仕事に出会うまでには、10年以上の道のりがありました。
キャリアカウンセラーになる直前まで、名前すら知りませんでした。
転職をしたからこそ、色んな経験ができ、自分の軸ができたんだと思っています。
今までの経験なくして、キャリアカウンセラーという職に出会っていなかったと確信しています。
縁があって働いてきた仕事の経験から得た”私の強み”を生かすことができる職を選択したのです。
そりゃ、長年同じ職場で働き続けることは、素晴らしいことで賞賛されるべきことです。
が、しかし、本人にとっての仕事の良さ・充実感・幸福感は、「会社を辞める」ことに左右されないってことです。
辞める辞めないが、全てではないってことなんです。
言いたいのは、大学3年生の今、「一生続けられる仕事は何か」という視点で考えるのではなく、「やりがいって何なのか」という自分の考えを整理しましょう。
その方が、自分にとってのいい仕事に巡り会えるチャンスがあります。
人間関係や具体的な仕事内容なんて、入社して働いてみないと分からないものです。
仕事は「やってみないとわからない」「やってみないと出会わない」ってことです。
仕事は、色んな縁でやっていくのもので、その中での経験を通して、自分が得意なもの、好きなもの、楽しいもの、周り(世の中)に対して自分の役割を見出していくものです。
会社を辞める辞めないなんて、今考えても分からないのです。
人は変化するのです。
辞めても、ちゃんと働いていればどうにかなります。
辞めても、今までの会社での経験は、必ず次に生かされます。
まずは、自分です。会社ではなく。
自分がどんな人間なのか。
自分の考えを、今までを振り返って整理してみましょう。
そして、どんどん行動していきましょうね。